進取の精神グローバル人材育成プログラム(P-SEG)

P-SEGシンポジウムを開催しました

Categories: 新着情報

鹿児島大学 P-SEG主催シンポジウム
「ハラール食の流通と地域におけるムスリム・フレンドリーを考える」

【概要】
 平成29年7月15日(土)14時から、鹿児島大学学習交流プラザ2階学習交流ホールで、P-SEG主催シンポジウム「ハラール食の流通と地域におけるムスリム・フレンドリーを考える」が開催されました。

 第一部では、三菱食品株式会社戦略研究所の華房杏衣氏による「日本におけるHALAL食品各社取り組み状況と直面する課題-“メーカー、卸、小売業の視点から”」という報告で、日本にはHALALを管理する政府機関が存在しないために、認証機関が乱立しているだけではなく、関連法規が存在しないために、認証を受けたり、トラブル時の対応が難しいこと、そんな中で、近年さまざまな企業がHALALに対する取り組みを始めていること、また、取り組みにおける課題点などが提起されました。今後は産官学が連携する事と、ムスリムとの対話によるイスラーム理解を通じた中長期的な計画が重要であると指摘されました。

 第二部では、「地域におけるムスリム・フレンドリーを考える」という題でのシンポジウムでした。鹿児島大学生協の南條晃氏からは、現在、全国の大学生協の一部で取り組まれている「ハラール推奨メニュー」の紹介や、立命館アジア太平洋大学(APU)や大分大学での取り組みの例が挙げられ、今後鹿児島大学における対応への展望についてのお話があり、次に、南薩食鳥株式会社の黒木博氏からは、同社におけるハラール認証取得の動機、経緯、今後の展望についてのお話でした。同社の取組は2010年に遡り、現在ではハラール対応加工場を確立させ、輸出可能な工場が実現しています。鹿児島大学近くの飲食店に食肉を卸したり、地域のムスリムとの連携、情報共有などを通じて、今後の地域における対応強化についての展望も語られました。最後に、Samurai Ramen UMAMIファウンダー、HIFUMIYO CEOの白澤繁樹氏からは、ムスリムへの対応だけでなく、ヴィーガン(完全菜食主義)、ベジタリアンなどにも対応したラーメンの開発の道のりについて、工場で障がい者を雇用するなど企業における福祉活動、また、マレーシアに新規開店したラーメン店についてのお話を伺うことができました。

 当日は、ムスリムの教員や留学生を含めて、学生21名、一般3名、教職員10名、合計34名の参加者があり、それぞれの報告の後、活発な質疑応答が行われました。コメントでは「これまであまり知らないことが多かったが、興味を持った」という声が一番多く、今後に繋がるシンポジウムになったのではないかと思われます。

(文責:森田)

 
華房 杏衣 氏

 
左から黒木 博 氏、南條 晃 氏、華房 杏衣 氏     本学教員 ハフィーズ ウル レーマン先生

 
白澤 繁樹 氏                 留学生からの質問